[書評]「人生が変わる会話術」とは、相手の○○に質問すること

   


「人生が変わる会話術」

そんな会話術があるなら、知りたくないですか?
いうまでもなく、会話はビジネスでもプライベートでも、人とのコミュニケーションにおいて重要な役割を担いますよね。

でも、会話に対して苦手意識を持っている人は少なくないと思います。私もその一人です。そこで、この本を手に取りました。

著者の丘村奈央子さんのブログやメルマガを読んでいてるのですが、文章のテンポと言葉選びのセンスが素敵で、大好きだったもので。いつかお会いしたいと思っていたんです。

実際にお会いする機会をいただいて、「さすが」の一言でした。お話を聞くのがすごく上手で、ついつい話しすぎてしまう。何と心地のいい、素敵な女性なんだろうと。実は結構前からこっそりとモデリングしている、素敵なライターさんです。

この「人生が変わる会話術」は、電子書籍でも買いましたが、丘村さんの心地よい聞き方を手元に置いておこうと、POD版(電子書籍を紙で印刷したバージョン)も買ってしまいました。というわけで、POD買った記念に備忘録としてまとめさせていただきます。

本書は「会話術」とありますが、主に「聞き方」について書かれた本です。

会話上手は聞き上手

「会話上手」「話し上手」というと、話がうまいとか、流暢にしゃべれるとか、ジョークが言えるとかそんな人をイメージするかもしれません。しかし、実際、本当に好かれる人というのは、話がうまい以上に、聞き上手な人です。

やってみるとわかるのですが、聞くってすごく、すごく難しい。

どうしても自分の意見を挟んでしまったり、批判したくなったり。

話を聞いても、話が続かなかったり。
「素晴らしいですね」としか言えないこと、よくあります。

では、聞く時にどんなことに気をつければいいのか?本書には大きく3つ書かれていますが、ここではいちばん重要な一つをご紹介します。

 

聞き方の最大のコツ 「違い・謎を見つける」

これが、他の書籍との大きな違いです。
ふつう、コミュニケーションの場では「共通点を探しましょう」と言われますよね。確かに、共通点を探すとなると、意外と難しくて会話が続かない…。

そこで丘村さんは、「共通点探しから離れ」、反対に「謎・違いを見つける」ことを勧めています。

相手との違い、自分にとっての謎を見つけたら、そこに「なぜ」をつけてみる。これで相手への質問のできあがり。質問に答えが返ってきたら、また違いと謎をみつけて、疑問詞をつけて聞いていけばOK。

相手の人と自分は別の人間である以上、違いも謎もはたくさんあるはず。見た目はもちろんですし、内面的な部分も。

 

よく、聞き方のコツは「相手に興味をもつ」ことだと言いますよね。たしかにそうなのですが、抽象的で、どうすることが相手に興味をもつことなのか?それをどう表現するのか?

この「違い・謎を見つける」つもりで相手を見ることは、まさに「興味をもって相手をみる」ことだと思います。

すぐにでも使いたい質問ネタ

さらに「会話を弾ませる技」も紹介されています。

それでも会話が止まってしまった時に、

 

前の話をちらりと言う

前の話を思い出したら、それはすぐに相手に伝える。「確か、ブログでも書いていましたよね」等。これ、言われるとすごく、すごく嬉しいんですよね~。

以前、丘村さんとお会いした時に、これを言ってくださったんです。お会いする前に若輩者である私のブログを事前に読んできてくださったことがとても嬉しく、その丁寧さに感動し、すっかり丘村さんのファンになってしまったのでした。

それ以来、誰かにインタビューする際はその人のブログを読み込んでいくようにしています。

 

できないこと・知らないこと

会話に詰まったら、「自分にできないこと・知らないこと」を聞く。

これはとても使えそうです。「できないこと」を聞くのは、なんだか自分ができない奴だと思われそうで、プライドの高い人には憚られるかもしれません。でも、この質問は積極的に使うとメリットが多そうです。

聞かれる側にとっては、自尊心が上がるし、自分の得意ネタだから気分良く話してくれるでしょう。

聞く側にとっては、知らないことを知れる大チャンス。

双方にメリットがあります。

きっかけ、苦労

きっかけや苦労は誰もが持っている定番ネタ。上手に聞けば、話はとても盛り上がります。しかも、これってその人の価値観と直結しているから、上手に聞ければ相手のことをより深く知れますよね。

ただ、この質問はタイミングが肝心です。初対面の相手にいきなり「この仕事をはじめたきっかけ」を聞かれたらちょっと答えづらい。いい感じに温めてから使うことで、相手との親密度が一気に増しそうです。

 

聞き上手は質問上手

この本を読んで、すごく気が楽になりました。

「共通点を探す」手法だと、相手との会話の中で、相手が私とぜんぜん違う考え方を持っていたときに、フリーズしてしまって会話が弾まないのですよね。

そもそも、相手と私は違う生き物。違う個性を持っています。同じところなんてむしろ少ないし、違って当然。違うからこそ、面白い。その前提のもと、相手との違いや謎を見つけて、質問していけばいい。お互いの違いを知って理解し合おうとするからこそ、相手と仲良くなれるし、自分の知識も増えて一石二鳥。

これって、すごく簡単なことですが、タイトル通り、人生を変えてしまうくらいのインパクトがある、奥深いアイデアだと思います。

聞き上手になりたい人にはぜひ読んでいただきたいです。

続編出ないかな~。丘村さん、ごきげんビジネス出版さん、よろしくご検討下さい。

丘村さんのブログはこちら

聞く仕事、書く仕事。インタビューライター丘村奈央子