ウィンザー効果 とは
直接本人から伝わるよりも、第三者を介して伝えたほうがより影響が大きくなる、信憑性が増す効果。
ウィンザー効果の由来
作家ロマノネスの代表的な小説『伯爵夫人はスパイ』の登場人物・ウィンザー公爵夫人のセリフにちなんで名付けられました。
小説の中でウィンザー夫人は「第三者のほめ言葉がどんなときにも一番効果があるのよ、忘れないでね」と言っています。これが由来です。
ウィンザー効果の例
誰かから直接「あなたは優秀ね」と褒められたとしましょう。あなたはどう思いますか?
直接ほめられて嬉しい反面、「何か裏があるんじゃないか!?」「騙されてるんじゃないか?」「評価されている気がして嫌悪感を抱いた」「何アイツ、私に気があるの!?」なんて、かえってマイナス感情をもった経験のある人は多いと思います。
直接人をほめると「なんだかいやらしい感じ」「信用できない感じ」になります。
一方「Aさんがあなたを本当に優秀だって言ってた」と言われたら、どうですか?
これは本当にそうなんだろうな・・と嬉しくなりますよね。
このように、直接ほめられるよりも、第三者からほめられた方が信頼性が上がるのです。
ウィンザー効果の使いどころ
人をほめるときには人づてに
Aさんをほめたいと思ったら、第三者Bさん(できれば口の軽そうな人)を相手に、Aさんをほめます。
そして、Bさん経由でAさんの耳に入るようにしましょう。
第三者からのほめ言葉には、嘘も下心もありません。だから、より信頼に値します誰かをほめたいときは、第三者を介してほめると効果がアップするのです。
悪口は絶対NG
逆に、気をつけなければならないのは、悪い情報です。
第三者を介して悪い情報が伝わってしまったら最悪。情報の信頼性が高いからこそ、本人に伝わってしまったら取り返しがつかなくなるでしょう。
そもそも人の悪口を言うべきではないのですが、どうしても言いたいときは口の硬い人に言いましょう。
出来心で上司の愚痴を言ったら、相手が上司にそれを漏らしていた…なんて状況は最悪です。
同時にあなたも、人の悪口を当人に漏らしたりしないようにしましょう。言った人、漏らした人、両方の評価が下がります。
アピールとして使う
あるいは、誰かに自分を印象づけたいときは、自分でアピールするよりも、第三者からいい形で紹介してもらったほうが好印象でしょう。
広告が嫌われ、第三者視点の記事(パブリシティ)が好まれ、信頼されるのはこういう理由です。
化粧品の情報サイトアットコスメや食べログなんかは好例ですね。使う前に口コミを参考にしたいという心理をうまくついていますし、口コミがあるから信頼できるという信頼性の獲得にも成功しています。
自分を印象づけたい、誰かをほめたいときには、第三者を介すると効果倍増です。
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