カリギュラ効果とは
制限されたり禁止されると、かえってその行為をやってみたくなる心理現象。
カリギュラ効果の由来
1980年に公開されたアメリカ・イギリス合作の映画「カリギュラ」。
表向きは、ローマ帝国皇帝カリギュラを描いた歴史大作だったのですが、中身がハードポルノ風であり、過激すぎることからボストンなどの一部地域で公開が禁止されました。
しかし、禁止されたことでかえって「どんな内容なのか観てみたい!!」と話題になり、劇場に人が押し寄せ、大ヒット映画となりました。
カリギュラ効果の例
そこのあなた。
「このページは見てはいけません」って書いておいたのに、開いちゃったんですね!?
ってことはあなたは見事に引っ掛かったわけです。
「このボタンを押さないでね!絶対に押さないでね!いい、絶対に押しちゃダメだからね!」と言われたら…どうですか?
めちゃくちゃ押したくないですか?
よくトイレなんかで「このボタンは押さないでください」なんてシール貼ってありますよね。すごく気になる(笑)。
あとは、立ち入り禁止って言われると気になってしまったり。立ち入り禁止の黄色いテープがついていなかったら、全く気にならないのに。
ダチョウ倶楽部のネタである「押すなよ!押すなよ!」は、間接的に「押せ!」と言っているわけです。で、押すのが様式美ですよね。
禁止されると、なぜか興味が出て、やりたくなってしまうんですよね。
興味を持たせる
この方法を上手に使うと、相手に興味を持たせることが可能です。
もともとは映画が想定外に観られたことによる理論ですが、いまではこの理論をうまく使って興味を喚起する方法として使われることが多いです。
ダメって言われると見たくなっちゃいますよね。
たとえば、子どもに本を読ませたいなら、子どもが本に興味を示した時に、こう言えばいいです。
「だーめ。この本はあなたにはまだ早いわよ」
こう言われると、もうどうしても読みたくなります。隠しておいたって、子どもは本を探し出して読むでしょう。
最近ブログなどで「悪用厳禁!」とか、「やせたい人以外は見ないでください」なんていう見出しを見ますが、これらもまさにカリギュラ効果。やせたい人は見たくて仕方がなくなっちゃうんですよね~。ズルいわあ。
禁止は逆効果
これは私の勝手な意見ですが、大人が「ゲーム・マンガ禁止」と言えば言うほど、学校で「髪染め・ピアス禁止」とか「非行はいけません」なんて指導すればするほど、かえって興味を持つし、やりたくなっちゃうんじゃないかと思うんです。
特に相手が子どもの場合など、好奇心が強い人は逆に興味を持ちますよね。
それよりも「勉強なんて絶対するなよ。勉強は大人のすることであって、子どものすることじゃないからな。お前たちにはまだ早い。遊びたいだけ遊びなさい」とか言ってたほうがよっぽど勉強に興味を持つんじゃないかと思うんです。
だから、何かをやめさせたいときは、下手に禁止しすぎないように。
そして上手に使えば、興味を持たせることもできます。
ちなみに、映画「カリギュラ」はハードポルノらしいので、皆さん、買っちゃダメですからね。絶対ダメですよ。
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