記憶の4つの段階「理解」「整理」「記憶」「反復」

「自分は記憶力が悪い!」
誰でも一度は、気にしたことがあるのではないでしょうか。

学力試験で、受験で、昇格試験など…なかなか覚えられずに苦労した経験は、だれにでもありますよね。

しかし、記憶力に関して、もっと言うと脳の働きに関しては、個人差はほとんどありません。
つまり、記憶力の悪い人というのは、個人の能力というよりも、むしろやり方の問題です。

記憶力が悪いと思う人は、極めて非効率な覚え方をしている可能性が高いのです。

では、どんなやり方をすればいいのでしょうか?

精神科医である樺沢紫苑先生の『覚えない記憶術』によると、記憶には4つの段階があるとのことです。

 

(1)理解

学校の授業などを理解する段階です。学んだことが何なのかを知り、人に話せるくらいのレベルです。

(2)整理

学んだことをグループ分けしたり、理論的に並べるなど整理する段階です。

(3)記憶

理解、整理したことを頭に入れる段階です。

(4)反復

記憶したことを繰り返すことで定着させる段階です。

 

このように、ただ「記憶する」と言っても、そこには段階があることがわかります。

丸暗記は、とても効率の悪い勉強法

私たちが「記憶力が悪い」と言うとき、3の『記憶』に関して話していることが多いと思います。しかし、この記憶の4ステップによると、覚えるためには『理解』『整理』の段階を踏む必要があります。

この段階を踏まずに覚える、それはつまり、丸暗記です。

丸暗記は、覚えにくく忘れやすい性質を持っており、試験対策としては非効率なのです。

学生の方が「記憶力が悪い」と言うときは、『丸暗記する能力』の高低について言っていることがほとんど。その前段階である『理解』と『整理』、後段階である『反復』については考えられていない可能性が高いです。

多くの学生が、試験前になると、この丸暗記に精を出しますが、きわめて非効率なやり方と言えます。

記憶は準備が9割

先の「覚えない記憶術」によれば、記憶は準備が9割とのこと。

つまり、理解と整理がきちんとできているかどうかが重要だということです。

「記憶力が悪い」と嘆く人は、ただ単に記憶力が悪いというわけではなく、もしかしたら丸暗記だけを頑張って、ほかの段階をないがしろにしてしまっているかもしれません。

 

「記憶力が悪いかもしれない」と思ったときは、以下を確認する必要があります。
学校の授業や塾での授業をきちんと理解し、整理できているか?
それらを記憶して、問題集を解くなどの反復ができているか?

まずこの点を確認する必要があります。

特に、学校の授業が理解できないうちに進学塾(学校の進み具合にかかわらず、受験対策をする塾)に通えば、成果が出るどころか、どっちつかずの状態になるでしょう。

もし学校の授業が理解、整理できていないなら、予習を行って準備をするか、学校の補習としてわからないことを教えてもらえる塾に変えるという選択肢もあります。

丸暗記だけが記憶ではないのです。「記憶力が悪いから」と諦めるのはまだ早い!

 

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