「なんでできないの?」という言葉は撲滅すればいい

どうもこんにちは。佐々木です。

生徒さんが、奇数と偶数に関する証明問題を間違えていました。
話を聞いてみたら、「奇数と偶数、どっちがどっちだったかわからなくなるときがある」とのこと。

で、どうしたもんかな、と考えて、こんな対話をしました。

ささき
「きすう」は3文字だから「2で割り切れないほう」あるいは、「ぐうすう」は4文字だから「2で割り切れるほう」、どちらか好きな方を覚えておけばいいんじゃないかな?
生徒
そっか、じゃあ「ぐうすう」のほうを覚えておいて、奇数は「じゃないほう」で覚えておけばいいですね!

ということで、解決。その後はミスもなく問題を解いていました。

たしかに「奇数」「偶数」という字を見ても、2で割れる方なのか割れない方なのか、漢字と意味が紐付いていないので、ぱっと見ではわかりにくいかもしれませんね。

でも、これはもう覚えておかないといけないこと。覚えるほか、仕方がない事のようにも思えます。

こういう時に、「なんでわかんないの?」「なんでこんなこともできないの?」という言い方は絶対したくないんです。

 

できないことに対するトラウマ

そう思ったのは、学生時代のトラウマが原因です。

体育祭の練習で、クラスの女子みんなでダンスの練習をしていました。ご存じの方も多いと思いますが、私は運動が全くダメです。人一倍どころか二倍くらい練習しないと覚えられないポンコツだったのです。

たぶん、そんな私を見ていて、体育委員の子もイラついたのでしょう。

体育委員
「そんなに練習に出ているのに、なんでできないの!?!?」

と、結構強めに言われました。

とても、落ち込みました。

ポンコツな自分を責めました。とりあえず責めてみましたがダンスを覚えられるわけではないし、やる気も落ちる。それでもやらないといけない…。学校に行くの、相当憂鬱でしたね。

当時は「そんなこと言われても(泣)」状態でしたが、彼女は教えるプロじゃないし、それ以前に人間だから、なかなかできない奴がいたらイライラするのも無理はないです。

でも、そう言って得られるメリットは、言った人のイライラを解消できること程度です。本来の目的である「皆がダンスを覚えて踊れるようになる」状態には近づかない。それどころか、大きくやる気を削いでしまいます。

 

「早く覚えてよ」
「何でできないの?」

勉強であれ運動であれ仕事であれ、これを言われるとどういう気持ちになるのか。ポンコツだった(いや、今もポンコツだな・・)私にはよくわかります。相手の心に深い傷を残すことも知っています。

教える立場に立ったとたん、視点が変わってしまいます。少し油断すると、教わる側だった頃の苦痛や悲しみを忘れてしまう。考えもなく「覚えてよ!」と言いたくなる。
でも私はイヤです。感情のままに言い捨ててしまう人にはなりたくない!

何もいいことがないので、自分は言わないことに決めました。怖かった彼女はそんな貴重な学びを与えてくれたのでした。今は感謝して・・・・ます。はい。感謝しています。

 

では、どういう人になりたいのか

理想論かもしれませんが、私が目指すのはこのような姿勢です。

一つの方法にこだわらない

自分が知っている方法がすべてではありません。
指導をすると、どうしても自分の成功体験を語りたくなるものですが、同じ方法で他の人も成功できると考えるのはおこがましいこと。

「この服、私にめっちゃ似合ったからあなたにも着てほしい!」なんて言われたらどうですか?

はあ?って思いますよね。

柔軟に考える

自分に似合う服が相手にも似合う・・・それはとんでもない勘違いです。
でも、教える立場に立ったとたん、人はそれを忘れてしまうもの。

では、相手には何が似合うのだろう?スカート?パンツ?濃い色?淡い色?

ちょっと立ち止まって考えることが大切だと思います。

専門知識を持つ

「多分あなたに似合うのはオレンジだよね、なんとなくそんな気がする」

それはそれでいいのかもしれません。でも、感覚的なことだけでなく、「こういう理屈であなたにはこの方法がいいと思う」ここまで言えるようになりたい。

わたしも日々勉強ですね。

一緒に考える

奇数と偶数、どちらがどちらかを覚えるためにいい方法はないだろうか?どうしたら覚えやすいのだろう?そもそも、この子はどこで引っかかっているのだろう?そんなことを一緒に考えたり、案を出す人でいたい。

「なぜできないか」感情的に怒鳴るよりも、「なぜできないのか」を冷静に考えるほうがヒントが得られるし、「どうしたらできるのか」を考えるほうが、相手も傷つかないし、いいアイデアが出そうです。

押し付けない

いろいろな案を持っていても、それを「あなたには絶対これ!」と押し付けたら全く意味がありません。いくつか選択肢を用意して、相手に自分で決めてもらいたい。

「自己決定の法則」といって、誰かに強制されるよりも、自分で決めたことのほうが実行に移す確率が高いという法則があります。

選択肢をいくつか提示して、決めてもらえるように促せれば完璧!と思っています。

 

まとめ

イライラすると言いたくなる「なんでできないの?」。

言われた方は、すごく、すごく、すごく、落ち込みます。その時の気持ちは今も覚えているし、このブログを書きながら当時を思い出してしまって軽く泣きそうなくらいです(弱い)。

人にされて嫌なことは、絶対にしない!

「なんでできないの!?」と言いたくなったら、自分が言われて嫌だった気持ちを思い出して、ぐっと堪える。そして、「どうしたらできるのか」を、一緒に考える。

そんな姿勢で人と接していきたいです。

 

 

追伸:運動音痴はどうしたら直るんだろう・・・?どなたか教えてください。

勉強法の教科書

[無料]勉強法の教科書

中学生の勉強のやり方をまとめて、無料で配布しています。 総ページ100ページ以上のガイドブックです。

「勉強のやり方がわからない」 「やり方さえわかればできるのに」とお悩みの方はぜひご覧いただき、勉強に役立てて下さい。