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中学で勉強嫌いになった子に、親にできることは何か?(お悩み相談)

中学生の勉強嫌い 勉強嫌い

こんにちは。横浜・鎌倉のプロ家庭教師 佐々木(@kateikyo_megumi)です。

中学1年生のお子さんがいるお母様から相談がありました。

子どもが中学に入ってから、すっかり勉強が嫌いになってしまいました。勉強してほしいのですが、言ってもケンカになるだけで…。

せめて自分から勉強してくれればと思うのですが、どうしたらいいでしょうか?

 

中学生のお子さんの勉強嫌いの相談ですね。

私はふだん中学生の勉強嫌いの生徒さんに勉強を教えているのですが、中学生の勉強嫌いは本当に深刻だと常々思います。ベネッセと東大の調査によれば、中2は勉強嫌いが約6割、半数を超えるとか…。

その問題は深刻で、一度勉強が嫌いになると、自分から勉強をしなくなってしまいますし、将来の進学のチャンスや自分の可能性を狭くしてしまうかもしれません。

中学生で勉強が嫌いになり、その後一生勉強を避けるようになったり、、将来の選択肢が少なくなったり、「自分は勉強ができない」と一生思い込んでしまったり…

もったいないと思いませんか?

 

そこで本記事では、どうして勉強を嫌いになってしまうのか、特に中学生で勉強嫌いが増える理由と、勉強嫌いを克服する方法について、そのヒントを紹介します。

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中学で勉強嫌いが増える理由とは?

中学生が勉強嫌いになる理由

中学生が勉強嫌いになる理由

 

なぜ、中学生になると勉強嫌いが増えてしまうのでしょうか?

親御さんの中には、

子どもがなんでこんなに勉強しないのか、わからない

とおっしゃる方がいます。特に学生時代にきちんと勉強されてきたお父さんお母さんには、「勉強しない理由」がわからないのも無理はないですよね。

勉強を嫌いになる理由は様々ありますが、大きくは「わからない」「できない」ことが主な原因です。成績が下がる悪循環に入ると、どんどん勉強が嫌になります。

さらに、先生との人間関係や、部活が忙しくなるなど、中学生ならではの勉強内容と直接関係ない理由もあります。

ほとんどは「わからない」「できない」ことが原因です。

勉強が理解ができなくなる

勉強が理解ができなくなって、勉強が嫌いになる人はとても多いです。

何の話をしているのか分からない授業を毎日何時間も聞かされるのは、相当な苦痛ですよね( ;∀;)中学生になって、小学校とくらべて学習内容が抽象的で難しくなり、理解できない人、学校授業についていけない人が大量発生します。

しかし、追いつけない人に何か対策されるわけでもないので、一度置いていかれたら、そのままです。

教科ごとに言うと、中1の一学期までに、数学と英語が苦手な人が増えます。数学では、負の数の計算や文字式の計算など、目に見えない、具体的にイメージがしにくい内容が増えていき、理解が難しくなるんですよね…。

英語も、これまでほとんど触れてこなかった子にはかなり厳しいでしょう。特に多いのが、英語のスペリングが覚えられない(日本語みたいに発音と書き方が一致しない)、be動詞と一般動詞の違いと使い分けがわからなくなり、本人は頑張って書いたつもりでも何故かバツになる…ということが増え、挫折してしまいます。

国語も、扱う文章が長く、内容も難しくなり、理解ができない子どもが増えます。文法事項や敬語表現が理解できず脱落する人もいます。

▼ 要注意!中学生が英語を苦手になる時期と理由

ボリュームが増える

理科・社会は、覚えることのボリュームが増え、勉強が大変になります。

小学校までは単元ごとにテストが行われるためある程度内容のまとまりで覚える事もできたかもしれませんが、中学校から定期試験になるので、1~2ヶ月かけて学んできた内容を覚えることになります。

よく「理科と社会は暗記するだけだから」なんて言われますが、

「暗記するだけ」とは…?

と思っている子が多数。どうやって覚えていいのかわからないのです。
特に最近の理科・社会は覚えるだけでなく、グラフから情報を読み取ったり、統計から言えることを文章で書かせたりと、「暗記するだけ」では対応できない問題が増えました。時代が変わったんですね…。

暗記が苦手な人には大変に感じます…。

先生との人間関係

「先生がキライだから勉強したくない」と平気な顔して言う生徒もいます。これは中学生は特に大きい理由かもしれません。

先生がキライだと、その教科まで嫌いになります。とはいえ「そんなこと言ってないで勉強しなさい」と言っても嫌いなものは嫌いなので結構難しかったりします。

定期試験の勉強の方法がわからない

小学校との大きな違いが、定期試験です。

定期試験に向けて、どのように勉強するのか、どのように対策を取るのか。計画を立てたり、勉強法を組み立てたりすることができないまま、とりあえず勉強を始めてしまう人がいます。

テスト勉強のやり方がわからないので、前日に徹夜で丸暗記に走って、やっつけ勉強をして、すごく大変な思いをするのですが、大変なのに点が取れないという現象に…。

これでは、勉強に挫折するのも無理はないですね><

テスト対策のやり方がわからない子も多いです。

部活動などでスケジュール管理が難しい

勉強とは直接関係ありませんが、中学校に入ってから部活動が忙しくなる人もいます。

なかなか休みが取れない部活に入ってしまうと、日々の自宅学習時間が取れませんし、試験前の勉強のペースづくりも大変でしょう。

勉強に対する劣等感

周りが優秀すぎて劣等感を覚えて、勉強が嫌いになる子がいます。

特に、中学受験をして、レベルの高い学校に入学した人にありがちです。

本人もすごく優秀なのに、もったいないことですよね。

中学生の勉強嫌い克服のために、親ができること

子どもはなかなか取り組まない。勉強しなさいといえばケンカになるし、放っておいても勉強を始めるわけでもない。どうしていいのかわからないという親御さんは多いのではないでしょうか。心配だから何とかしてもらいたいですよね。

そこで、勉強しない子どものために、できることをお伝えします。

勉強の重要性を話す

中学生くらいになると、「こんなの勉強して何になるの?」なんて言いだしたりします。大人に近づくにつれ、自分がしていることの意味を知りたいと思うようになるのですね。

その時に、親御さんの経験について話してみてください。

・こんな時に勉強が役に立った

・勉強していなくて、こんな時に苦労した

などなど、勉強していてよかったこと、悪かったことなど。

特に、失敗体験はとても大切です。成功体験はどうしても説教臭くなってしまって聞く耳を持たないところもあると思います。

大人になると、「あの時勉強しておけば…」と思うこともたくさんありますよね。それをぜひ話してあげて下さい。子どもには大人の事情は分からないから、「勉強なんて必要ないし」と言ってしまいがちなのです。

親御さんの体験をぜひ教えてあげてください。

勉強で他の人と比べない

先に書いたとおり、劣等感から勉強を嫌いになる子もいます。子どもが勉強嫌いだと気になりますし、「〇〇君は勉強を頑張ってるのに!」なんて言いたくなるのもわかります。それで奮起してくれないかと思いますよね。

しかし、勉強が嫌いな子が比較されて奮起することはありません。劣等感を強めるだけです。優秀な子でさえ、周りがもっと優秀な子ばかりだとやる気をなくしてしまうことがあるのです。

お父さんお母さんご自身と比べるのも要注意です。比べて「自分とここが違う」と気付くのは全く問題ないのですが、「自分が学生の頃はもっと勉強していたのに…」というような比べ方は、勉強嫌いのお子さんの劣等感を更に強めてしまうので気をつけてください。

学校の勉強以外で興味を示すことを応援する

中学生になると、様々なことに興味を持ちます。お子さんが興味を持ったことで、勉強につながりそうなことはどんどん応援してあげてください。

たとえば、音楽に興味を持って同じ曲をずっと歌っていたら、その歌手について調べてみたり、その音楽に出てくる言葉や、英語の歌詞の意味を聞いてみたりすると英語の勉強につながりますよね。

このように、一見勉強につながらなさそうなことでも、好きになったらとことん調べたり、極められるように応援してあげてください。

好きなことをとことん調べたり極めることも、広い意味では学びの一つですし、勉強につながります。

実際に、好きな歌手の歌の英語を調べて英語が得意になった子、大好きなサッカーチームについて調べまくって地理に強くなった子もいます。このように、興味を持ったことはどんどん調べられる環境を作ってあげてください。

一緒に勉強する

「子どもに勉強させたい」親御さんにこっそり教えたい、いい方法があります。お子さんと一緒に勉強してみてください。

別に勉強を教えたりしなくてOKです。「〇日の〇時に一緒に勉強しよう」と予告して、その時間に一緒に勉強らしいことをしてみてください。その時間は読書したり、親御さん自身の勉強をしてもらってOK。

中学生くらいになると、もうほとんど大人なので、「~しなさい!」が通用しなくなってきます。命令が効かない人には、対等な目線で接するのがキモ。一緒にやろうと言われると反発しにくいし、自分だけだと何をしていいかわからない子どもにとっては、心強いものです。

一緒に勉強することで、「大人になっても勉強は必要だ」ということを間接的に伝えることもでき、効果絶大です。

▼ 効果絶大!子どもに勉強させるとっておきの方法を教えます。

いい先生を見つける

勉強そのものを教えてもらう方法です。

「親御さんと一緒に勉強する」方法を勧めている私ですが、現代のお父さんお母さんはすごく忙しいことも知っています。

塾に通う、家庭教師などのプロを使うのもいいですし、好きな親戚やお友達から教えてもらうのもいいでしょう。

人間って、嫌いな人から教わると勉強そのものまで嫌いになります。

好きな人から教わると、勉強そのものまで好きになります。

多感な時期の中学生にとって、誰に教わるかはとても重要な問題です。自分に合ったいい先生を見つけることができて、その先生と二人三脚で進むことができれば、それだけで克服できる可能性もあります。

もちろん、お子さんのお勉強にお悩みの親御さんは遠慮なくご相談ください。これまで多数の勉強嫌いのお子さんの成績を上げ、受験に成功させてきた実績がございますので、お子さんに寄り添いながらの指導ができます。

中学生の勉強嫌いを克服する勉強法

勉強嫌い克服のために、お子さんと一緒に勉強したい方はこちら。

中学生の勉強嫌いを克服する方法

中学生の勉強嫌いを克服する方法

「わからない」「できない」が勉強嫌いになる主な原因だとすれば、勉強嫌いを克服するには「わかる」「できる」を増やすことが近道です。

わかる、できるを増やすために、できることを挙げます。

復習する

特に、英語と数学のような積み上げ系の科目が苦手な人へ。
わからないところまで一旦戻って復習してみましょう。

数学・英語のつまずきから勉強が嫌いになった人は、中1の内容でつまずいた可能性が高いです。もちろん、人にもよりますが…。

つまずいた場所がわかっているなら、そこを一度時間をかけて学び直してみるのがオススメ。

教科書を読み直してもいいですし、大変なようなら、初心者向けの参考書が本屋さんにたくさんあるので、読んでみるのも一手です。最近だと、キャラクターを使った参考書など、親しみやすいものがたくさんあります。「これならできるかも」と思えるものを使ってみて下さい。

予習してみる

学校授業が分からないからつまらないという場合は、学校の授業を理解できるように、軽い予習をしてみてください。

わからないのに予習なんて無理でしょ!?と思うかもしれません。

 

しかし、予習には大きなメリットがあります。予習をしておくと、していないときよりも授業の理解がしやすくなります。授業の概要をざっくりわかっていると理解しやすいという心理学の実験もあります。

見たこと、聞いたことがある単語が出てくると、心にも余裕が生まれ、安心して聞いていられます。

つまり「授業がわかる」、「わかるから、楽しい」に結びつきやすいのです。

 

▼ 苦手科目には予習が効く!予習のコツはコチラ!

 

一教科にしぼって勉強する

全教科嫌い!という人にオススメの方法です。一教科にしぼって勉強してみてください。

 

得意なことがひとつもないと、勉強を続けるのはしんどいです。嫌なこと、キライなことばかり出てくるわけですから‥。

そこでぜひやってほしいのが、「得意科目をつくる」こと。得意科目ができると、何かと強いです。「自分はこの教科はできる」と思える教科があると、自分に自信がつきます。

勉強全体への取り組み方が変わっていきます!ウソのような本当の話です。

英語には興味があるから英語を極めてみるとか、生き物に詳しいから理科を頑張ってみるとか、自分が「一番マシ」に思えるやつから始めてみてください。得意科目が一つあるだけで勉強に対する自信が変わります。

中学生の勉強嫌い克服 まとめ

  • 中学では環境がガラッと変わり、勉強が苦手な子が増える
  • 簡単な勉強から始めて、苦手意識を和らげる作戦が有効
  • 勉強しない子どもにも、親だからできることがある

勉強しない子どもにどう接していいのかわからない、難しいと思う方いると思います。でも、親御さんだからできるサポートもたくさんあります。上手にやれば、勉強への興味を持たせたり、習慣づけをすることもできます。だからどうか、お子さんが勉強に消極的でも、あきらめないでください!

ただ、どうしても自分では大変だったり、お子さんも親御さんもストレスになってしまうようなら、信頼できるプロに依頼をするのも一手です。イライラしていたら、余計に勉強が嫌いになりますからね…。

お子さんの勉強にお困りの方がいましたら、どうぞ遠慮なくご相談くださいませ。

本もあります

中学生の勉強嫌いにお悩みの方がとても多いので、「どうやって勉強嫌いを克服するのか」を一冊の電子書籍にまとめました。

勉強のヒントやお子さんとの関わり方のヒント満載です。ぜひご一読ください。

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